あれ、なんか違う?
Trek Checkpoint SL5が納車されました。
お店ではペダルを取り付け、ステム長を変更(20mm短くしてもらいました)し、シートポジションを出し、スルーアクスルでのホイール脱着の練習をしてから、車に積んで帰宅。
ラックに掛けて違和感を持ったのはクランクです。
取り付けられていたのはPraxisworksのグラベル用クランク Alba-gr[48T-32T]でした。
カタログ上はシマノGRX-610(105相当グレード)の[46T-30T]ですが、「予告なく仕様変更することがあります」に該当する変更ということのようです。
残念ながらお店からも告知はありませんでした。
海外Yutuberの動画ではPraxisworksのクランクが付いているCheckpointを見たことがありました。
漠然と「日本仕様はカタログスペック通りシマノ製なんだろう」と思っていましたが、世界的なコンポーネント不足(特にシマノ製)に対応するために変更されたことで、早く出荷できたのでしょう。
自分でMTBのBBやホイールベアリングを交換メンテナンスしていたこともあり、クランクやBB規格についてはそれなりに知識がありますが、PraxisworksについてはノーマークだったのでHPで調べてみました。
プラクシス|ロードバイク、シクロクロスバイク、グラベルバイク用のクランク。 (praxiscycles.com)
CheckpointのBBは最近増えてきたT47規格ですが、シェル幅85.5mmと標準より1mm狭いTrekオリジナルのPraxisWorks製が採用されており、その関係でクランクもPraxisWorks製が採用されたのではないかと思います。
シマノGRXシリーズは幅広のタイヤに対応するためロード用よりチェーンラインが幅広く、左右クランク間の幅は151㎜のはず。
装着されていたのはALBA-GR(アルバ-グラベル)で、クランク間隔は150㎜です。
1㎜は許容範囲内なのでしょうね。
ALBA(GRも同じ)のクランク軸は、ドライブ側30㎜、ノンドライブ側28㎜で、キャノンデールやローターなどの30mm、SRAMの28.99mmに近く、シマノ24mmよりは高剛性を狙ったディメンジョンということのようです。
ただし、ALBAのクランクアームは中空構造ではなく、裏側が肉抜きされた冷間鍛造製で、シマノホローテック(中空構造)クランクに比較すると重量は重く、軽さ至上主義のヒルクライマーの皆さんには敬遠されるようです。
スペシャライズド製ロードから新車外しされたALBAクランク+チェーンリングがヤフオクやメルカリに格安で出品されているのは、重さ故のようです。
シフターはRX-810≒アルテグラ相当ですから当然かもしれませんが、チェーンリングも冷間鍛造で仕上げられ剛性はしっかりしているためか、変速性能に不足は感じませんでした。
クランクはいずれパワーメーター付きのGRX-810に変更したいと考えていますが、しばらくはこのまま使ってみることにします。