春になりライドの頻度が増え、距離も伸びてきましたから、洗車やメンテナンスの頻度が増えます。
クロスバイク、MTBではシートステーとチェーンステーの2か所を保持するディスプレイスタンドを使っていました。
アルミやクロモリのステー断面は円形又は楕円形状で、円弧状のフックに線接触で触れるため比較的安定していましたが、カーボンのCheckpointのシートステーとチェーンステーは角断面のため点接触になって安定感が不足しているため、キズつかないか心配だし、ずれ易いことに気づきました。
貯まっているポイントでミノウラの挟みこみ式スルーアクスル用スタンドDS-30TAを買おうかと思ったのですが、物があふれてしまうので、手持ちのものを利用して簡易スタンドを作れないか検討してみました。
Trek(Bontrager)のスルーアクスルは6㎜ヘキサ(六角)レンチで装着する形で、ノンドライブ側からアクスルを通して、ドライブ側にねじ込む形です。
専用レバーを外すと、ドライブ側まで穴が貫通していることがわかります。.
ミノウラのスルーアクスル対応品は、この孔に突起を差し込んで、左右から挟むことでホールドする形です。
原理としてはスルーアクスルの穴を利用してリアホイールが浮きあがる高さ(40センチ強)に持ち上げて支えればよいわけです。
ノンドライブ側(左)は手持ちディスプレイ簡易スタンドのフック用の穴を利用し、ドライブ側(右)も同じ高さに穴を開けたパイプを使って、スルーアクスルの穴を通したシャフト保持して自立させればよいのではと考えました。
5㎜径のクイックシャフトを左右から挿してみると、ノンドライブ側から4センチほどのところで当って通りません。
4㎜径のネジを挿してみると通ります。
というわけで、M4全ネジをシャフトに貫通させて左右から保持する形の簡易スタンドとすることにして、使えそうなものを物色。
<家にあったもの>
1)25㎜径のステンレスパイプと3方接手(チーズ)
2)椅子の脚用シリコンカバー:1)のパイプ端部に被せて保護する
3)簡易ディスプレイスタンド本体
4)簡易ディスプレイスタンドのフック用ナット 2個
5)水道用シールテープ
<新たに買ってきたもの>
5)M4の全ネジ(長さ250㎜)1本
6)M4の蝶ナット 2個
7)M4のナット 2個
8) M4の平ワッシャー 3個
<使った工具と材料>
8)パイプカッターでステンレスパイプをカット
420㎜と260㎜を切り出し
9)金属用ドリル刃で420㎜のステンパイプに穴あけ
3方接手に挿して立てた際に415㎜になる位置に直径5㎜の孔を空ける
ハンマーとポンチで打刻し位置決め
1.5㎜~5㎜まで徐々にドリル径を替えていく
10)全ネジの中央部180㎜にシールテープを巻く
シャフトに通した際の保護用兼滑りやすくするため
<組み立て>
1)写真のように簡易ディスプレイの所定の高さに全ネジを固定
ポイントはM8ナット2個のテーパー部を内側にしてフック用の孔にあてがうこと
孔にテーパー部が食い込むことで孔中央に軸となる全ネジを保持できます
これをM4蝶ナット+平ワッシャーとM4ナット+平ワッシャーで挟みこんで固定
2)これを後輪のスルーアクスルの穴に通し、反対側をステンパイプの孔に通して平ワッシャーと蝶ネジで固定
通した全ネジがM4と細いため剛性に欠けますが、用途が洗車と注油レベルであれば問題ありません。
今回は家にあった材料を流用し、工具もすべて手持ち品で足りて、購入品の総額は280円とリーズナブルでした。
一番の利点は軽く嵩張らないことです。